部品事業
「耕うん爪」の製造・販売
当社の主力事業です。1952年に「なた爪」を開発して以来、
圃場の環境や農家のみなさまの多様なニーズにお応えし、
現在は約2000種の耕うん爪を製造・販売しています。
「耕うん爪」とは?
農業は、土を耕す「耕うん」から始まります。種まきや植え付けをする前に土を
柔らかくすることで根が強く育つようになり、植物の育成に欠かせない
空気や栄養も均一に行き渡るようになるため、農家にとって耕うんは重要な
作業の一つとなっています。
その作業を支えるのが、耕うん機に取り付ける「耕うん爪」です。
固まった土の粉砕や、土と肥料を混ぜ込み、草は出てこないようにすき込まないと
いけないため、形状の工夫や耐久性の高さが求められます。
耕うん爪を使うことで具体的にどのような効果がありますか?
高知の会社なのに、なぜ全国のトラクターメーカーに選ばれているんですか?
農家の方と一緒に開発など、現場まで出向いて視察などはしますか?
爪の種類ってこんなに多いんですね。何がどう違うんですか?
設備課 2020年入社
「いかつい職人集団」は勘違い?
ギャップに驚いた、温かな技術者たちの素顔
設備課 2020年入社
「いかつい職人集団」は勘違い?
ギャップに驚いた、温かな技術者たちの素顔
設備課
2020年入社
入社のきっかけ
昔から機械に興味があり、工業高校では機械科に通っていました。就職先を探している時に、米農家である祖母が使っている耕うん爪の製造元が「太陽」であることを知り、働いてみたいと思いました。
入社前とのギャップ
私が所属する設備課は、自社工場内にある機械や設備の維持・管理・メンテナンス・入れ替えなどを行う職人的な部署です。入社前は「"いかつい人"が多いのかな」と思っていましたが、実際には真逆。みんな優しくて、冗談も交えながら仕事を教えてもらえました。
仕事のやりがい
同じ仕事の繰り返しではなく、いろいろなテーマを持った仕事にチャレンジできるところにやりがいを感じています。点検や整備をしていると「これはどういうことだ?」と疑問に思う場面はたくさんあります。上司に聞くこともできるのですが、自分で調べたり考えたりしながら解決していくのは、この仕事の醍醐味の一つです。また、整備や修理ができた時に、製造担当の方から感謝してもらえるのも嬉しいです。
もう一つ、新しい機械や設備への入れ替え作業もあるのですが、近々、工場の天井ほどの高さがある機械を入れる予定があり、上司から「一生に一回立ち会えるかどうかの貴重な機会」と教わりました。そうした貴重な経験ができることも、やりがいにつながっています。
今後挑戦してみたいこと
最近の機械は電気制御が入り、部品のように目に見えるものだけじゃなく、見えない電気信号の流れを想像する必要があります。さらに最近は、自動制御の機械も増えており、整備するにはプログラミングの知識も必要です。機械がどんどん新しくなる分、必要な知識も日々アップデートが必要で、「一生勉強」の仕事だなと思いますが、私はそれが面白いと感じています。少しずつ勉強しながら挑戦していきたいです。
耕うん爪を使うことで具体的にどのような効果がありますか?
お米や野菜を栽培するうえで最も重要になるのが土づくりです。耕うん爪で田畑を耕すことで、硬くなった土を砕いたり、表層と下層の土を混ぜ合わせたり、稲わらや雑草を土の中にすき込んだり、田畑を平らに整地したりします。これにより土中に空気が入り、水はけ・水持ちのよい土になり、作物が育ちやすい環境を整えます。
高知の会社なのに、なぜ全国のトラクターメーカーに選ばれているんですか?
耕うん爪の専門メーカーとして長年多様なニーズに応え続けてきました。
トラクターのモデルチェンジの際にはこれまで培ってきたノウハウを基に新しい耕うん爪の提案・共同開発を行ったり、様々な形状の耕うん爪の生産が可能なことが選ばれる理由の一つだと考えています。
農家の方と一緒に開発など、現場まで出向いて視察などはしますか?
地域によって気候や土の種類、栽培される作物が異なり、農業の作業体系も様々です。耕うんに関してどのようなことで困っているか各地の農家様にお伺いしたり、農家様の所有する田畑で耕うん爪のテストをさせてもらうこともあり、自分達の目で見て聞いて確かめることを大事にしています。
爪の種類ってこんなに多いんですね。何がどう違うんですか?
耕うん後の仕上がり性能に優れる桜爪や耐久性に優れるSP爪等様々なラインナップを品揃えしており、耕うん爪の装着される作業機のメーカーや型式によって取り付け部のサイズが異なるのでそれに合わせた設計になっています。
また、溝を掘ったり畝を立てたりする爪や、地域や作業に合わせた専用爪等もあり、これまでに2000種類を超える耕耘爪の生産実績があります。
製品事業
野菜類袋詰め機の製造・販売
農業に関わるみなさまへのさらなる貢献を目指し、
当社の開発力と製造技術を生かして、2000年より“収穫後”の
作業を効率化する機械の開発を行っています。
「野菜類袋詰め機」はほうれん草、小松菜、水菜、春菊などの
軟弱野菜の袋詰めをスピーディーに行えるベストセラー。
袋幅設定の簡略化、水濡れ野菜への標準対応、寒冷地対応など
農家のみなさまの声に寄り添いながら機能をアップデートしています。
根菜類洗浄機の製造・販売
「根菜類の洗浄機」は、人参、馬鈴薯、ごぼうなどの
根菜類に付いた土を落とし、美しく仕上げる機械です。
野菜の種類や農家のみなさまのニーズにお応えし、
水を使わずに洗浄できるブラシ式、レンコンやショウガなど
複雑な形状に最適な噴射式、大規模農業向けに連続運転や
洗浄〜選別の一環体系に対応できる洗浄プラントを
ラインナップしています。
袋詰め、洗浄の機械をなぜ作るようになったのですか?
新しい製品を作るとき、若手社員のアイデアが採用されることはありますか?
理系じゃないと、製品事業での仕事は難しいですか?
この事業の製品は、どんな農家様や企業にどのように使われていますか?
開発技術課 2020年入社
「まさか自分が開発担当に?」
農業未経験から、やりがいを見つけるまで。
開発技術課 2020年入社
「まさか自分が開発担当に?」
農業未経験から、やりがいを見つけるまで。
開発技術課
2020年入社
入社のきっかけ
地元である高知県内で就職先を探している中で、担任の先生から「太陽」をおすすめしてもらいました。福利厚生がしっかりしていることに加えて、耕うん爪の全国シェア率が約40%と知り、「しっかりした会社で安心して働くことができそう」と思ったのが大きな決め手になりました。
入社前とのギャップ
私は野菜の袋詰め機、重量別の選別機、洗浄機といった農業関係の機械を開発する部署に配属されています。まさか自分が開発担当になるとは思っていませんでしたし、農業のこともよく知らなかったので、入社直後はギャップに戸惑うこともありました。しかし、社内にある資料や動画を見ることで、「この機械はこうやって使われるんだ」とイメージできましたし、実際の現場も見に行くことができ、より深く理解ができました。
また、開発の仕事は、設計もあれば、試作機で現場作業をしたり、お客さまと話をすることもあります。日々いろいろな変化があるところは意外でしたし、自分の性格にも合っていると感じます。
仕事のやりがい
お客さまである農家さんのところへ行くと、開発者側の予想を超えるほど機械をガンガン使われていることも少なくありません。私たちよりもその機械に詳しい農家さんもいて、機械がなくてはならない存在になっていることを実感します。最近の農業は人手が不足し、機械なしでは継続が難しいところもありますが、自分たちが関わった機械が少しでも農業の助けになっているなら、意味のある仕事ができて嬉しいなと思います。
今後挑戦してみたいこと
自分でゼロから機械を設計し、さらに実際に組み立てまでやってみたいです。そうすることで様々な気づきが生まれて自分自身の成長につながるのではないかと思います。
袋詰め、洗浄の機械をなぜ作るようになったのですか?
お客様(農家様)の困りごとについてヒアリングをして収穫・出荷作業の機械化を進めてきました。
野菜関連製品は、耕うん爪と同じ販売チャネルで対応できることもあり、各営業所がお客様の要望をヒアリングした結果をもとに製品化しています。
人参洗浄機を皮切りに作物毎に製品化を進めています。農業に関わるあらゆる課題をビジネスの起点として捉え、取り組んでいます。
新しい製品を作るとき、若手社員のアイデアが採用されることはありますか?
製品開発を進めていく段階では、アイデア出しをします。ベテラン、若手も関係なく出されたアイデアについて協議して試作、検証をして製品化に向けて課題を解決していきます。
若手、ベテランに関わらず、グッドアイデアは採用され、製品化されます。
理系じゃないと、製品事業での仕事は難しいですか?
理系でなくても、活躍することができます。
機械系であれば機械に関連する仕事はもちろん、電気の知識も業務の中で自然と身につく環境です。電気系についても同様です。スタートラインに立った時点から日々仕事をしながら学んでいくこと、新しい知識、技能を習得していくことという意識を持つことが必要です。
日々の仕事を通じて専門外の領域にも幅を広げていくことができ、自分の専門以外の分野でも活躍している先輩はたくさんいます。
この事業の製品は、どんな農家様や企業にどのように使われていますか?
袋詰め機、洗浄機は、農家様にご購入いただき、省人化、省力化に貢献できる製品として農家様が生産した作物を出荷する前の仕上げの調製で使用されます。
袋詰めの事例では、出荷量や作業規模に合わせて最適な製品を選べるよう、複数のラインナップを揃えており、農家様それぞれの現場に合った形でご活用いただいています。
これらの製品は、若手社員が入社早期から設計・開発に携わることができ、自分が設計に関わった製品が実際の農業現場で使われる手応えを感じられる仕事です。
環境事業
廃食油を再資源化する
マルチオイルボイラシステム
農業に関わる企業として、自然環境保護への貢献を目指し、
環境に配慮した機械の開発・販売にも取り組んでおります。
当社が開発した独自技術を生かし、2001年に誕生したのが
食品製造・加工から排出される廃食油や排水槽浮上油を
ボイラ燃料として再資源化する「TAIYO ECOシステム」です。
設置させる環境への対応力や、作業されるみなさまの利便性を
重視した多彩なラインナップで、CO2削減・コスト削減を実現します。
安定燃焼を実現する
周辺機器
遠心分離方式や濾過(ろか)によって油から混入物を除去する装置
自動供給に対応できるタンクなどの周辺機器
環境事業は
なぜできたのですか?
「マルチオイルボイラシステム」を導入することによって、CO₂(二酸化炭素)排出量はどれくらい削減できるのでしょうか?
環境事業の仕事は、製造・営業それぞれどんな関わり方をするんですか?
マルチオイルボイラシステムって、実際にどのくらいの規模の会社が使っているんですか?
農業以外の業界にも届いているんですか?
環境事業は
なぜできたのですか?
当初は爪という部品メーカーにそんな技術があるのか?といった声も一部ではあったようです。しかし当社は生産設備を自社で設計開発・製作しメンテナンスもできる優れた技術スタッフと高い生産技術力があり、爪で培ったノウハウをどこまで応用し伸ばしていけるかといった大きなチャレンジがきっかけです。
20世紀は資源を使用し拡大生産をする「消費型社会」だったのに対し、21世紀は限りある資源を有効的に使用する「循環型社会」へと変化しています。
それに伴いハイレベルな技術、商品開発が進んでいるというのが環境ビジネスの実態です。そこが厳しくはあるが「魅力のある分野」だと捉えた結果です。
「マルチオイルボイラシステム」を導入することによって、CO₂(二酸化炭素)排出量はどれくらい削減できるのでしょうか?
「植物が吸収する二酸化炭素量」と「燃やして出る二酸化炭素量」が等しいため、大気中のCO2を増やしません。大気中のCO2総量は「プラスマイナスゼロ」と見なされ、排出量は実質ゼロとして計算されます。(カーボンニュートラル)
廃食油は植物由来の燃料であるため、燃焼しても地球全体のCO2を増やさない「カーボンニュートラル」なエネルギーです。
環境事業の仕事は、製造・営業それぞれどんな関わり方をするんですか?
環境事業の仕事は、営業・製造・サービスの各部門が協力して、製品の受注から納品、アフター対応まで一貫して担います。
営業部門は、お客様の工場を訪問して実態調査からスタートし、サンプル油の燃焼試験・性状分析をもとに具体的な提案を行います。お客様の課題に向き合いながら、受注に向けて営業活動を展開していきます。
製造部門は、開発部門が作成した図面をもとに部品の調達・加工・組立を行い、性能試験と品質検査を経て出荷します。納品後はお客様の工場で試運転調整まで立ち会い、納品検収完了となります。
サービス部門は、納品後も定期的にお客様の工場へ出向き、継続して安定稼働ができるようメンテナンスを担います。
北は北海道から南は宮崎まで、日本全国のお客様に向けて活動しています。
マルチオイルボイラシステムって、実際にどのくらいの規模の会社が使っているんですか?
農業以外の業界にも届いているんですか?
パリ協定に基づき、日本は2030年までに温室効果ガスの排出量を2013年度比で46%削減するという中期目標(NDC)を国際社会に向けて掲げています。企業規模を問わず環境への取り組みが求められる中、太陽の環境事業はこうした社会的な要請とも合致しており、温室効果ガスの削減目標を掲げる大手食品メーカー様をはじめ、多数のプライム企業様にもご採用いただいています。農業以外の幅広い業界で活用されている事業です。
海外事業
インド現地法人「TAIYO INDIA」の新工場
当社が日本で長年培った「耕うん爪」の技術や知識を生かし、
世界中の農家のみなさまに貢献していくことを目指して、2013年、
世界随一の成長市場であるインドに現地法人である
「TAIYO INDIA Pvt. Ltd.」を設立。
翌年より新工場の操業を開始しました。インドのみならず
周辺各国も含めた、ワールドワイドな事業展開を見据えています。
日本が誇るものづくりで、世界の食を支える
人類にとって“食”は欠かせないものであり、農業は世界各国共通の
主要産業です。一方、同じ農業とはいえ、それぞれの国に
よって農場の環境や、農家のみなさまの考え方・求めるものは異なります。
単に日本版の耕うん爪を輸出するのではなく、市場となる各国の農業に
適応した耕うん爪の開発を行い、世界の農業、そして食を支えていくことを
目指しています。
なぜ最初の海外拠点に、
『インド』を選んだんですか?
インドへの出張・
出向はありますか?
今後も他の国に工場(会社)を作ったりしますか?
インドで働いている日本人社員は、普段どんな1日を過ごしているんですか?
なぜ最初の海外拠点に、
『インド』を選んだんですか?
日本と世界の将来性を見据えたうえで、最も成長が期待できる市場だと考えたためです。
世界では人口増加に伴い、食を支える農業の重要性は今後ますます高まっていきます。そうした中で、これまで培ってきた耕うん爪の技術やノウハウを海外で活かしていくことが、次の成長につながると考えました。
その中でもインドは、人口増加に加えて、世界有数のトラクター市場を持ち、農業の機械化も急速に進んでいる国です。耕うん爪の需要拡大が期待できるだけでなく、品質の高い鋼材が調達できる点も、当社のものづくりとの相性が良いと判断しました。
こうした背景から、当社にとって最初の海外拠点としてインドに挑戦することを決めました。
インドへの出張・
出向はありますか?
インドへの出張・出向の可能性はございます。
現在、当社のインド現地法人には日本から3名が出向しており、営業・生産・管理それぞれの責任者として一定期間ごとに入れ替わりながら運営しています。そのため、出向については誰でもすぐにというよりは、日本で一定の経験を積んだうえで、役割を担って赴任するケースが多くなっています。
一方で出張については、比較的機会が多く、特に製造部門のメンバーが現地での教育や設備メンテナンスの目的で複数回訪問しているケースがあります。
インドは文化・商習慣ともに日本とは大きく異なり、決して簡単な環境ではありませんが、その分非常に刺激的で、実際に経験した社員は大きく成長して帰ってきています。
今後も他の国に工場(会社)を作ったりしますか?
現時点では新たな拠点設立よりも、販売面での展開を着実に広げていくことを重視しています。
東南アジアをはじめとする各国では農業の機械化が進んでおり、耕うん爪の需要は着実に拡大しています。当社としても、海外事業部を中心に市場調査や販売体制の構築を進めながら、グローバルでの事業拡大に取り組んでいます。
当面は日本・インドの生産体制を活かし、「日本・インドから世界へ」という形で展開を進めていく方針です。
インドで働いている日本人社員は、普段どんな1日を過ごしているんですか?
インドで働く日本人社員の1日は、担当する役割によって異なりますが、共通しているのは「インド人スタッフと密に連携しながら、事業を前に進めている」という点です。
朝はラジオ体操と朝礼からスタートし、生産状況・品質・営業活動などの進捗を共有します。その後は現場での設備確認や改善活動に取り組み、営業担当の場合はお客様との商談や新規市場開拓のためインド国内を訪問することも多くあります。日本本社とのオンラインミーティングも日々行い、グローバルな連携を取りながら業務を進めています。
言語や文化の違いに向き合う場面もありますが、その分、自分で考えて動く力が大きく鍛えられる環境です。現地メンバーと一緒に成果を出していく実感や、事業を自分ごととして動かしている手応えを感じられる毎日です。